1986合宿(30s)

1986年の河口湖、「湖(みず)のホテル:スタジオハーフムーン」での合宿の録音テープが出てきました。

あれ?この年はAROUNDS結成前では?そうです。AROUNDS前身のAROUND30s時代のメンバーによる合宿です。ただ、このバンドのボーカルパートは多恵ちゃん(Vo.Key)、島ちゃん(Vo.Key.)、大和田(Vo.G)の3人だったので、AROUNDSのHPに掲載させていただきました。ベースはKさん、ドラムはTさん。多恵ちゃん以外のみんながFUJIFILMの社員でした。つまり社内バンドでした。

このバンドにはリードギターがいなくて、大和田がリードを受け持たざるを得ない。覚束ないこと、情けないことこの上ない状況でした。その惨状を見るに見かねた拓郎が、ドラム・ベースメンバーの退社・脱退を機に参加してくれたというのが真相です。

さて、この年の合宿、当時のAROUND30sメンバーにとっては初めての合宿でした。いま聴きながら書いているのですが、テンポがひどい。走る、走る、みんな取り付かれたように走る。リードギターの下手さは折り紙つき。ハモもあちこち破綻。でも若い!声が軽やか。ほぼ30年前ですからね。ピュアという表現がぴったりかな。

■リハの曲目

1.Diary

2.Back in the USSR

3.Long Tall sally

4.Honkytonk Women

5.Love Portion No.9

6.Lady Madonna

7.アンフィシアターの夜

8.Where th boys are

9.いまだけ

10.Lipstick on your collar

11.砂に消えた涙

この合宿で我々に与えられたスタジオ。史上最悪のスペースでした。とにかく臭い、臭い、臭いので、我々みんなCry, Cry, Cry。なんでこんなに臭いんだ。換気扇も回っているのに!何故だ?何故だ?元々エンジニア志望だったバンマスは調査と解析に取り組みました。換気扇に手をかざすと吸い込むはずの換気扇からはどんどん風が送り込まれてくる。そうか外の空気を取り込んでいるのか、でもなぜだ、なぜ臭いんだ。外だと思っていた換気扇の向こうはトイレだった!のです。つまり、トイレの換気扇から排出された臭気がスタジオの中に送り込まれていたのです。信じられない!トイレの外壁に接続するようにしてスタジオの建物が組みつけられていたのです。ただ、この話は長い年月のうちにかなり誇張が続き、変質しているかもしれません。いまホテルの名誉回復も含めて想像するに、トイレの外壁から近いところにスタジオの建物を作ったのでしょう。そのときに換気扇の取り付け方向を間違えて室内からの排出ではなく、外気の取り込みになっていたのだと思います。

この年の合宿は家族も一緒でした。島ちゃん家族、バンマス家族のチビさんたちが走り回り、叩いた叩かないでぎゃんぎゃん泣くやら、遊びまわって転ぶやら、大変な合宿でしたが、とても楽しい思い出です。

ここには、1993年にも今のAROUNDSメンバーで来ました。その様子は1993合宿のページをご覧ください。この間(2015.2.21)、AROUNDS新年会をやったのですが、そのときに1993年の合宿の、「朝までナマ宴会」のビデオを襟を正して視聴しました。いやあまあ、どうしてここまでハチャメチャに楽しめるのだろうと、驚き、あきれはて、抱腹絶倒、ついには歓喜の涙に打ち震えるのでした。だいたい、川居とバンマスがいけない。いけない。いけない。いけない。