1994合宿

この年の合宿については記憶、記録ともに乏しく、どこでやったのか判断がつきません。ただ、わずかな手がかりが下記のわずかな写真の中にあります。ひとつは、台所のような雰囲気。もうひとつは拓郎の頭上の天井が傾斜していること。そこで僕はこう推理しました。ここは姫木平ではないかと。

根拠1:奥に湯沸かし器が見えます。ということはアパートみたいなつくりになっていることを示します。

根拠2:拓郎の頭上部分は傾斜しています。これは屋根ではなく、階段の下部分だろうと思います。

■姫木平と断定した理由と合宿のおばかな思い出

以上の2点から、ここは姫木平と結論付けました。その理由をもう少し詳しくご説明しましょう。

姫木平は長野県の東部。蓼科を越えて白樺湖の東に進むと姫木平スキー場があります。そのロッジとして作られたペンションにスタジオを併設しているところがありました。斜面に作られている関係で、玄関へは階段をとことこ上るのですが、玄関に入りスタジオへ行くにはロビー内のドアを開けて階段を下りるのです。そこに地下室状のスタジオがありました。その階段が拓郎の頭上の傾斜天井だと思います。

もうひとつの推定理由の湯沸かし器ですが、仮にここが泉郷であるならば、別荘らしいしつらえがあるはずですが、この写真からはそんな様子が見えません。普通の2DKアパートの雰囲気です。そこで思い出したのですが、姫木平のスタジオ付ペンションの宿泊スペースは、すぐ近くのアパートだったのです。多分冬場は長期滞在のスキーヤー用として使われるのだろうと思います。

このアパートで初日の大宴会を敢行したのですが、この日も「朝までナマ宴会」でした。嬉しくなった最年少の北ちゃんは元気モリモリで部屋の隅に積み上げられた布団に向かって何度も何度もジャンプしました。そのまま彼は爆睡。そして翌日。彼は極度の二日酔いにさいなまれました。でもAROUNDSの練習に甘えは許されません。朝10時からリハです。彼のドラムセットは地下室の天井の低い部分にありました。彼はどちらかというと閉所恐怖症です。おまけに地下室で換気があまりよくない。酸欠に近い状態が続きました。そうです。ここまで揃えばさすがの北ちゃんも完璧にダウン。つらい合宿となってしまいました。飲みすぎ・寝不足に注意!ちゃんちゃん。